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しろかねたかなわクリニック

ことのは日記

児童思春期外来 診療時間について

2020年11月08日
 11月より市田医師の児童思春期外来の診療時間を下記の通りとさせていただいております。

<火曜日>午前930-1230分・午後2-5時(最終受付午後430分)
<金曜日>午前930-1230

 現在も大変多くの患者様が通院をしていただいております。原則として再診の患者様には15分程度の診療となりますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 市田医師は、現在中学生の双子のお子さんの子育てをしながら診療をされています。市田医師に限らず、当院には子育て中のスタッフも数名おりますが、それぞれの子どもたちの年齢や状況に応じて、他の医師やスタッフの協力を得ながら勤務時間を調整したり、働き方の工夫をしております。子育てに限らず、人生には様々なライフイベントがあり、予測しなかったような出来事も起きます。そのような経験が起きたときでも、家庭での時間を増やしたり、仕事の時間を増やしたり、その都度調節しながら模索していくことを大切にしたいと考えております。患者様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 市田医師からの下記のメッセージをご覧いただけますと幸いです。

 【有り難いとお互い様】

 主に児童、思春期を担当させていただいております市田です。双子の中2男子を子育て中です。自分が親から与えてもらったこと、自分の子育てや診療の中で得られたことを活 かしつつ、患者様に接しています。現在、患者様にはご不便をおかけすることは承知の上で、家庭の都合で診療時間を他の先生方より短めにさせていただいております。

 日々診療をしていると、日本の社会構造の中では社会的な立ち位置を優先させがちになり、家庭に負荷が高まり易いように感じます。私も子供が小さな頃はまだバランスの取り方が分からず、理不尽な物言いをしたこともあります。今でも、あぁ今の言い方は子供たちに甘えすぎたなあと思い、反省することたびたびです。家庭も一つの小さな社会であり、単純に親から子に何かを与えるだけなく、親が子に助けられていることも沢山ありま す。そういう意味では、子供に負荷をかけすぎていないか、心配りする必要があります。 社会との関わりという視点で見ると、私自身は非常に恵まれた環境で仕事と子育てを両立 させていただいています。ただ、それを当たり前と思わずに「有り難い」ことであると思っています。子育てに限らず、人生には大きな負荷のかかる時期があります。例えば、自分や家族の 闘病、介護。良きことであっても進学や就職も環境の変化が伴う以上負荷になります。私 的なことで仕事に影響が及ぶと、迷惑をかけてしまったと思うかもしれませんが、余裕が ある人が手助けすることで、その環境のバランスは保たれます。人に迷惑をかけてはいけない、という価値観は日本社会の良さではありますが、弱点でもあります。迷惑をかけた 時に言う「すみません」に加えて、有り難いの気持ちを「ありがとう」の言葉にして伝え ることで、関係性はスムーズになります。「困った時はお互い様」という言葉があるよう に余裕が戻ったら困っている誰かを助けることで、自分がもらった優しさを巡らせていけ ると良いのではないでしょうか。迷惑をかけて恐縮するだけでなく、人の善意を上手に受け入れる、余裕ができたらまたそれを誰かに還元する、そういう優しさの循環する環境が 作られると良いなあと思っています。

 患者様にはしばらくご不便をおかけいたしますが、そのような思いで患者様はじめ関係する皆様の優しさをいただきながら診療に当たっていること、ご理解いただけると大変嬉 しく思います。

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